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ナスダック100 トップ30™でメガキャップ企業の成長にアクセス

Nasdaq Global Indexes
APAC Index Reseach and Insights Index Creation & Solutions

David Tsoi, CFA, CAIA, FRM, CESGA, CAMS, Head of Index Research, APAC


現代のメガキャップ企業は、テクノロジー革新を牽引することで経済構造の変革を促し、持続的かつ力強い利益成長を遂げています。また、昨今のAIブームを牽引しているのは、高い収益力と実績を有する巨大IT企業です。こうしたメガキャップテック企業は、豊富な資金力、低コストの資本へのアクセス、最先端の技術力を背景に積極的に設備投資を拡大し、高まるAI需要を満たすイノベーションを推進することで、圧倒的な競争優位性を維持できます。さらに、一般的に中小企業よりも事業の多角化が進んでいるため、景気変動期においても高いレジリエンスを発揮します。


近年のナスダック100指数を牽引する超大手企業

ナスダック証券取引所は、1971年の設立以来一貫して、各業界の草分け的存在で大きな影響力を持つ世界中の企業を惹きつけてきました。世界の時価総額上位10社のうち8社がナスダックに上場しています。1 そして近年の米国株式市場の力強い上昇の大部分は、ナスダック上場のメガキャップ株が牽引しています。2019年から2024年までの期間において、ナスダック100指数(Nasdaq-100 Index®、NDX®)構成銘柄における時価総額上位30社の平均合計構成比は77%で、同指数のトータルリターンのうち平均88%をこれら30社が占めました。さらに昨年はNDX®上昇分の98%が上位30社による寄与となっています。

 

NDX年間トータルリターンへの貢献 - 構成銘柄上位30社とその他企業の比較

出所:ナスダック・グローバル・インデックス、ブルームバーグ


ナスダック100 トップ30™指数(NDX30™)

2024年8月26日にローンチされたナスダック100 トップ30™指数(Nasdaq-100 Top 30™ Index、NDX30™)は、NDX構成銘柄上位30社のパフォーマンスを追跡するよう設計されており、修正時価総額加重方式を採用しています。最終的な指数の構成比率は、個別銘柄の比率が22.5%を超えないように調整され、4.5%を超える銘柄の合計比率が48%を超えないように設定されています。NDX30™は四半期ごと(毎年3月、6月、9月、12月)に構成銘柄の見直しとリバランスが行われ、NDXから除外された銘柄は、NDX30™からも同時に除外され、次の四半期の構成見直しまでは新規銘柄の追加は行われません。インデックスの算出方法の詳細は当社ウェブサイトをご覧ください。                                           


NDX30™とその他の米国ベンチマークとの比較

NDX30は、過去15年間のトータルリターンが1,710%に達し、S&P 500トップ50(SP5T5)の2倍以上、S&P 500全体の2.4倍以上のパフォーマンスを記録しています。また、2010年から2024年までの15暦年のうち11年でSP5T5を上回っており、特に2020年と2023年には23ポイント以上の大差でアウトパフォームしました。2025年6月30日時点で、SP5T5の約3分の2(時価加重ベース)はNDX30の構成銘柄であり、これらがSP5T5のリターンの主な原動力となっています。過去5年間におけるSP5T5のパフォーマンスへの貢献度が高かった上位10銘柄のうち8銘柄は、NDX30の構成銘柄でした。2

NDX30は今年上半期に8%のトータルリターンを達成し、SP5T5(5%)とS&P 500(6%)をアウトパフォームしました。もっとも、4月2日の「解放記念日」に発表された関税措置は、これに対する報復関税の内容が予想を上回ったことで市場の急落を引き起こしました。ボラティリティが高まる局面では市場が過剰反応し、企業の良し悪しを問わず一律に売られる傾向があります。このような現象は、ファンダメンタルズを重視する長期投資家にとっては魅力的かつ長期的な投資機会となり得ます。NDX30は、4月8日の安値から第2四半期末までに34%上昇し、同期間のSP5T5(28%)とS&P 500(25%)を上回るパフォーマンスを示しました。こうした力強い回復の背景には、投資家の信頼回復と好調な決算シーズンの流れを受けたメガキャップテック株の上昇があります。

 

ナスダック100 トップ30とその他の米国ベンチマークにおけるトータルリターンの比較

出所:ナスダック・グローバル・インデックス、ブルームバーグ(2010年6月30日~2025年6月30日)

NDX30は過去15年間で年率換算21.3%という顕著なリターンを達成し、SP5T5を32%上回りました。また、シャープレシオでも0.93と高く、最大ドローダウンの水準はNDXやS&P 500とほぼ同程度に抑えられています。

インデックスの名称

トータルリターン (年率)

ボラティリティ (年率)

最大ドローダウン

シャープレシオ

ナスダック100 トップ30

21.3%

21.4%

36%

0.93

ナスダック100

19.9%

21.0%

35%

0.88

S&P 500 トップ50

16.1%

17.9%

30%

0.82

S&P 500

14.9%

17.4%

34%

0.77

出所:ナスダック・グローバル・インデックス、ファクトセット(2010年6月30日~2025年6月30日) シャープレシオの算出には、期間全体における米国債(1年満期・定常利回り)の平均利回り(1.49%)を無リスク利子率として使用しています。


NDX30上位10銘柄

2025年6月末時点でのNDX30における上位10社の合計構成比は69%です。これら上位10銘柄のうちアップルとアルファベット を除く8社は、過去12カ月間でプラスのトータルリターンを記録し、上位10社の平均1年トータルリターンは35%でした。

 

NDX30上位10社の1年トータルリターン

出所:ナスダック・グローバル・インデックス、ファクトセット(2025年6月30日時点) アルファベットの値はクラスA株(GOOGL)のTRを使用しています。

NDX30で2番目に大きい構成銘柄であるマイクロソフト(11.8%)は、2025年第2四半期に33%という著しいトータルリターンを記録しました。2025年第1四半期決算からAIおよび非AIワークロードの力強い成長により、不安定な経済環境においてもクラウド部門が顕著な回復力を示していることが分かります。Azureやその他のクラウドサービスの売上は第1四半期に33%増加し、その成長の約半分はAIサービスによるものです。また、マイクロソフトは、開発者がエージェント型AIを製品や業務フロー、組織にシームレスに構築・統合できるツールを提供しており、3 フォーチュン500企業の90%がすでに「Copilot Studio」を活用してAIエージェントの構築や自動化を行っています。4

ネットフリックスは、過去12カ月間で98%という目覚ましいトータルリターンを達成しました。関税の影響が限定的であることや、広告事業の拡大による安定成長が高く評価され、投資家から透明な経済環境でも信頼できる投資先と見なされています。また、ネットフリックスは、世界全体の視聴者数が7億人超というストリーミング業界の覇権を確立し、2025年第1四半期には営業利益率が前年同期比28%増の32%に拡大しました。5同社は現在、収益化への転換を進めており、広告主と有料会員の双方に向けたサービス強化を図っています。また、2025年には前年比11%増の180億米ドルをコンテンツに投資する計画です。6


ポートフォリオの構成

今日の経済成長は、テクノロジー、一般消費財、ヘルスケアといった「ニューエコノミー」セクターによって牽引されています。これら3業種はNDX30のウェイト全体の89%を占めており、SP5T5の79%やS&P 500全体の62%を上回ります。さらに、NDX30におけるテクノロジー企業の構成比は時価加重ベースで63%にのぼり、SP5T5よりも7ポイント高い水準です。

 

ICB業種別構成比(時価加重ベース)

出所:ナスダック・グローバル・インデックス、ブルームバーグ(2025年6月30日時点)


国内セクターの制約を超えた分散投資

自国での「ニューエコノミー」セクターへの投資機会が限られている米国外の投資家は、米国のメガキャップ株をポートフォリオに加えることで、セクター分散を高め、自国内のセクター偏重を補うことができます。例えば、東証株価指数(TOPIX)は、日本株式市場のパフォーマンスを反映する代表的なベンチマークとして広く認識されていますが、TOPIXは、工業(27%)、一般消費財(22%)、金融(14%)に大きく偏った構成となっており、テクノロジー分野の比率はわずか11%と限定的です。7

以下のチャートは、NDX30とTOPIXを組み合わせた仮想ポートフォリオにおける過去15年間のトータルリターンとボラティリティのプロファイル(年率換算)を表しています。NDX30を60%、TOPIXを40%の比率で組み入れたポートフォリオが最も高いシャープレシオを達成しており、年率換算リターンは18.1%、年率換算ボラティリティは15.9%という優れた結果が示されました。NDX30とTOPIXには異なるマクロ経済要因が作用しているため、日本の投資家は一般的に、米国のメガキャップ銘柄への投資を組み入れることでリスク調整後リターンの向上が期待できます。

 

NDX30とTOPIXを組み合わせた仮想ポートフォリオのリスクリターン特性

出所:ナスダック・グローバル・インデックス、ブルームバーグ(2010年6月30日~2025年6月30日)


結論

ナスダック100 トップ30指数(NDX30)は、「ニューエコノミー」セクターに属するメガキャップ銘柄の動向を的確に捉え、ナスダック証券取引所に上場している最も影響力の大きい企業を追跡するインデックスへの市場のニーズに応える指標です。

関連するETF(ティッカー)連動対象指数設定国
iシェアーズ ナスダック トップ30 株式ETF(QTOP)ナスダック100 トップ30指数(NDX30)米国
iシェアーズ ナスダック トップ30 ETF(392A)ナスダック100 トップ30™指数 日本時間・円建て(NDX30JF™)日本

 


1 出所:ブルームバーグ(2025年6月30日)

2 出所:ブルームバーグ(2020年6月30日~2025年6月30日)

3 https://cdn-dynmedia-1.microsoft.com/is/content/microsoftcorp/TranscriptFY25Q3

4 https://blogs.microsoft.com/blog/2025/05/19/microsoft-build-2025-the-age-of-ai-agents-and-building-the-open-agentic-web/

5 出所:企業報告書

6 https://variety.com/2025/digital/news/netflix-content-spending-2025-ceiling-cfo-1236328510/

7 ICB業種別 出所:ブルームバーグ(2025年6月30日時点) 


 

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